吉田レディースクリニック

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低用量経口避妊薬(ピル)
  はじめに
  ピルってどんなもの?
  ピルの避妊効果
  ピルの副効用
  ピルの副作用
  ピルを服用できない人



はじめに


経口避妊薬(ピル)のお話をしましょう。
経口避妊薬を英語で oral contraceptive(OC)というので、OCと略すこともあります。
あなたが今妊娠を希望しないのなら、避妊を確実に行い、命を粗末にする人工妊娠中絶術を避けて、

女性も身体が傷つくのを防がなければなりません。

それでは、現在日本で使える避妊法の中で最も確実で安全なものは何でしょうか?
それはピルです。今日は7年前の1999年9月から発売されている低用量ピルについて詳しくお話します。




ピルってどんなもの?



ピルは月経の第1日目から1日1回1錠を、毎日だいたい同じ時間に飲むことで、

飲んだ日から避妊できます。服用開始は5日以内までは遅らせることができます。

ピルは主に排卵をおさえて妊娠を防ぎます。ピルに含まれる2つの女性ホルモン、

卵胞ホルモンと黄体ホルモンが脳下垂体に働きかけて卵胞を成熟させるホルモンの

分泌をおさえます。だから卵胞は成熟せず、排卵が起こらないのです。

その他にも子宮頚管の粘液を変化させて精子を子宮に入りにくくします。

また子宮内を変化させて、万が一排卵して受精しても受精卵を着床しにくくします。
ピルの服用を止めると速やかに自然な月経周期が回復します。
ピルには性感染症予防効果はないので、性感染症の心配がある場合は

コンドームを併用した方が良いです。




ピルの避妊効果



ピルを正しく服用すれば、ほぼ100%確実に避妊できます。
正しく飲んでいれば、1年間に妊娠する確率は0.1%(1000人に1人)で、最も普及しているコンドームでは正しく使っても3%に妊娠がみられます。避妊を確実にするためには飲み忘れをしないことです。
もし飲み忘れたら、
@飲み忘れが1日の場合

   → 気づいた時にすぐ飲んで、次の薬は予定通りに飲む。
A2日以上続けて飲み忘れた場合

   → 飲むのをやめて、ピルでの避妊をあきらめて他の避妊法を使う。




ピルの副効用 (ピル服用者の約半数は副効用目的で飲んでおられます)



@月経痛を楽にする。
A月経量を少なくする。貧血もよくなる。
B月経不順をなおす。
Cニキビ、多毛症をよくする。
D子宮内膜症をよくする。
E長期に服用すると卵巣癌、子宮体癌、良性の乳房疾患が減る。
FPMS(月経前症候群)が軽減される場合がある。



ピルの副作用



ピル = 副作用 というイメージをもっていませんか?そういうことのあったのは40年程前のホルモンの量の多かった時のことです。7年前から使われているピルは低用量ピルなので副作用はほとんどありません。あっても、吐き気、嘔吐、乳房の張り、頭痛、不正性器出血など軽い症状です。これも3ヵ月以内でおさまります。非常にまれですが、ピルによって血が固まりやすくなり、血栓症を起こすリスクが少し高くなります。「ふくらはぎのむくみ」や「手足のしびれ」などの症状が見られたら、すぐに医師に相談して下さい。




ピルを服用できない人



・乳癌、子宮体癌、子宮頸癌、子宮筋腫にかかっている、または疑いがある人
・月経以外の性器出血がある人
・血栓症、高血圧、心筋梗塞にかかったことがある、またはその疑いがある人
・35才以上で1日にたばこを15本以上吸う喫煙者
・前兆を伴う片頭痛がある人
・糖尿病など耐糖能異常と言われたことがある人
・最近手術をした、またはする予定がある人
・心臓、肝臓、腎臓に病気がある人
・コレステロール値や中性脂肪、血圧が高い人
・BMI (Body Mass Index : 体重(kg)/身長(m)2)が30を上回る人(静脈血栓塞栓症のリスクが高い)
・現在妊娠している、または妊娠している可能性がある人
・現在授乳している人

ピルを服用する前に、OC(ピル)問診チェックシートに記入して、医師にあなたがピル服用に適しているどうかを判断してもらいましょう。

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